“深淵の王”
--Lord of the Abyss--





現出せし刃の王。





遥か古代。人々が「混沌」と呼ぶ時代。
ジャパ・ヌイ島へと降臨せし「偉大なるスピリット」。
彼の者の名は、深淵の王 マクータ。





勇者と巫女、そして島民たちの活躍により封印された冥王であったが、
しかし、とある村勇者の心の隙を利用し復活を果たす。
再臨したその姿は、刃の王と呼ぶに相応しい威容であった。





天を突く大剣を手にする。
それは剣と呼ぶにはあまりにも重く、あまりにも巨大である。



その剣は一太刀で百の兵を薙ぎ払い、城塞を吹き飛ばし、
全てを無へと帰せし召す。





顔面を覆う、闇のグレートマスクは冷たい輝きを放ち、
表情を窺い知ることは叶わない。





全身のブレードを展開。
まさに、剣神。





人々は神に抗い、勝利することができるのだろうか?










- T H E L O R D -
剣 神

古の時代…人々が「混沌」と呼ぶ時代に、
ジャパ・ヌイ島へと降臨した「偉大なるスピリット」。
彼こそが、冥王マクータである。

この姿は「たゆとうもの」「個にして全なる者」「深淵の王」など、
様々な名をもつ彼の、戦闘神、
そして破壊神としての側面が発露した姿である。

手にした大剣は対象の肉体はおろか、魂すらも切り伏せると言われ、
一薙ぎすれば嵐が起こり、海は割れ、大地は焼き尽くされる。

体躯も並のトーアとは一線を画す巨大さで、
彼が、文字通り、人知を超えた存在であることを端的に示している。

・・・・・・・・・・

遥かな古代。 冥王マクータは、ジャパ・ヌイ島への侵攻を開始した。
その攻撃は苛烈を極め、それに対し、島民たちは恐れおののき、
ただ逃げ隠れることしかできなかった。

事態を重く観たツラガたちは、
それまであまり親交のなかった各村の村民に団結を呼び掛ける。
村民たちは村一番の猛者として「勇者」を選び出すと、
彼らを筆頭として、マクータへと戦いを挑んでいった。

しかし状況は好転せず、島民は永きに亙る戦いをひたすら耐えるしかなかった。
この膠着した戦況を打開すべく、
島民は戦に「巫女」と呼ばれる特殊なトーアを投入する。
彼女たちは呪術的な力を駆使して戦い、勇者とペアで行動することにより真価を発揮した。

勇者と巫女、そして島民たちの活躍と多大な犠牲の結果、
遂に彼らは、冥王の封印に成功する。

直接的な力を失ったマクータは、自らの細胞とでもいうべき、
自身の意志を体現する眷属をジャパ・ヌイ島に送り込む。

だが、島民の必死の抵抗により侵攻は遅々として進まず、
業を煮やした冥王は、一人の村勇者の、心の闇を「贄」として復活を果たした。

禍々しい刃を纏い、天を突く大剣を手にしたその姿は島民たちにとって、
まさしく悪夢そのものであった。

果たして人々は、神に抗い、勝利を手にすることができるのであろうか?




解説兼言い訳。

ふいぃ、剣神も、やっとアップです。

コレも、ホア・ロハ同様、前回のオフ会用に製作したニクルであります。
ホア・ロハと並行作業で組んでいました。

スタート地点はズバリ「持てる技術とパーツの全てを投入してマクータを作ろう!」だったのですが、
パーツと実力不足であっさり挫折(笑)、
「胸がガバっと開いて、刃が沢山出てくる化け物っぽいトーア」に方針転換したり、
トイザらスのセールで入手した、騎士の王国 ガーゴイル橋に付属するマスクを使ってみたくなったり、
そしたら騎士っぽい要素を入れてみたくなったり、
色々な紆余曲折(というか無計画)の結果、
当初の予定とは全然違うモノになってしまいました。

何となく北欧のバイキングっぽいイメージや、
(ファイナルファンタジーシリーズの)オーディンっぽいイメージも盛り込んでみました。
また、映画「ロード・オブ・ザ・リング」に登場した(回想シーンですが)、
冥王サウロンもかなり意識しています。
設定の部分でも、その影響が結構ありますね。

マスク同様、肩アーマーも騎士の王国でゲットしたパーツです。
皆さんが使っているのを見て、羨ましくて仕方がなかったんですよねーアレ(笑)。
必然性があってあのパーツを選んだ…というよりも、
どうしても使いたくって、肩に付けてみました…という感じです^^;

何せ、オフ会前日に気力と妥協とで完成させたシロモノなので
設定も特になく、名前すら思い付かない有様で、
「剣いっぱい付いてるから剣神でいいや」と、すんごい適当にネーミングしました(笑)。
設定ありきビルドではなかったので、縛りがないあたりはラクでしたがー。

で、「剣神っていう位だから、手にも剣もってなきゃ嘘だろ!」と思いまして、
やっつけで大剣を作ってみました。
流石にやっつけ過ぎかなあ…と思いましたが、
意外と好評で嬉しかったであります。

兎に角 巨大な剣が作りたくて、こんなカタチになりました。

製作にあたっては、TANさんのザン・バの刀の構造を参考にさせてもらっています。
…しかし、写真に収めるの難しいなあ、こういう系は…(笑)。

この剣神、脚から作り始めたので、脚が一番 KIAI入ってます(笑)。
それに比べ、上腕は手抜きっぽさ全開ですが、コレは難しいところですねー。
あまり上腕を太くすると、メリハリがなくなってしまい、
黒という色と相俟って、ただのカタマリになっちゃう恐れがありますからねー。
下半身にボリュームをもたせたかった(巨大感の演出)のと、
胴体(肩幅)自体は小さいプロポーションにしたかったという個人的な好みもあります。
ここらへんは、オッドボールに関して、Blogで書いた理由と同じ感じですね。

マスクを外してみました。

下には一応、トーアヘッドがあります(笑)。

ちなみに脳内設定では、このマスクはクラーカンよりも
少し下のランクのカノイと考えています。
やっぱ、クラーカンが最強のダークマスクであって欲しいですからねー(笑)。

「胸がガバっと開いて、刃が沢山出てくる化け物っぽいトーア」の名残で、
胸がオープンできたりします。

製作途中で放棄した案だということもあり、
あまりにもスカスカなので封印しようかとも思ったのですが、
それも勿体無いので、胸以外を可動させた、ブレード展開形態として採用してみました。

そうそう、可動の都合でできた、胸の中心のスキマが やたら好評だったのですが、
狙ったというよりも、殆ど偶然できたモノだったので、ちょっと複雑な心境でした(笑)。



さて、設定に関してですが、前述の通り、完成時は特に考えていませんでした。
何らかのカタチでジャパ・ヌイストーリーには絡ませたいと思ってたんですけど、
正義の味方には見えないし、かといってボス級の敵キャラもねじ込む余地がなくて。
ならいっそ、マクータでいいんじゃね?
ある時期の、昔のマクータの姿ってことでいいんじゃね?
…というコトで、HPに掲載するにあたってマクータというコトにしてしまいました。
適当万歳!後付け万歳!

個人的には、神様(とは少し違うのかもしれませんが)ってのは多面性があって、
姿も一定ではないと考えているので、こういうのもアリかなあ、と思っております。
また、本文では詳しく触れていませんが、
復活の際、ヨリシロとした村勇者の姿形や性質を受け継いでいる…という設定も考えています。
きっと その勇者は、剣の達人か何かだったんでしょうなあ。

今回、「混沌」の時代について、少し突っ込んで書いてみました。
過去の記録は失われて久しいので、「現在」のジャパ・ヌイ島民の多くは、知らないお話です。
記述したのは、混沌時代のデキゴトの極々一部ですが、
基本的なタイムライン、タイムテーブルはあんな感じです。
ジャパ・ヌイストーリーの主軸はジンたちの冒険な訳ですが、
この前史も、それと同じくらい重要な位置付けにあります。

ストーリーの中からエピソードを拾って、
ちょっとした文章を書くコトはあるかもしれませんが、
ストーリー全部を文章化するつもりは、なかったりします。
ですが、設定やストーリーライン、年表的なモノなど、
追々、少しづつでも公開できたらいいなーと思っています。

以上、オナニー妄想でした。

…という訳で、剣神、いかがだったでしょう。
自己愛の強い人間なので、自分で作ったニクルはどれも好きなんですが(笑)、
コレもかなりお気に入りですねー。
やっぱナガモノはかっこいいですし。
写真撮りにくいですけど…^^;
個人的には、真正面から見たときが、一番かっこいい気がしますね!
…とはいえ、急いで完成にまで持ち込んだモノなので
突貫工事感が強く、スキが多い感も否めませんね。
機会があったら、改修してみたいです。
また、これとは別に、マクータには再挑戦してみたいですね。
ラスボス級キャラには、やはり、全身全霊を込めて挑みたいですもんねッ(笑)。
ネームプレートと。

「ソード・オブ・ゴッド(仮)」ってのが投げやりで、イイですね(笑)。
2008/07/17up


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