“白銀の神聖獣”
--Sacred soul of silvery--





プロトデルミスの海を越えたその先の、
時間と時間、世界と世界、事象と事象、万物の始まりと終わり、
虚無と無限、光と闇…の狭間をさ迷っていた「彼」は、
あるとき、「偉大なる光(スピリット)」に出会う。

「彼」の勇敢さと生前の功績を称えた「偉大なる光」は、
「彼」に新たな身体と、新たな使命…正義をもたらす者としての使命を与えた。

そして、彼は転生した。このジャパ・ヌイ島に。





白銀に輝く体躯に、神聖で気高き心を宿した生命体。
それが彼である。

非常に高い知性を備え、争いを好まない温和な性格の持ち主であるが、
自らの「友」を守る為、そして深淵の王から世界を守る為、
その鋭く研ぎ澄まされた刃を振るうことを、今、決意する。





絶対的な硬度を誇るカルア・マガイ製の外殻、そして刃を纏う。
これらは、前世の記憶と現世の経験とを
もとにした自己進化の結果 手に入れたものだ。





バックショット。
2本の尾はスタビライザーでもあると同時に、武器でもある。
また、放電攻撃時のアンカー兼アースとしても機能する。





バストアップ。
頭部に奢られた角は、獣の王たる象徴だ。





腕部に据えられた、カルア・ミルク製の
白い刃は一際 頑健で鋭い。
対象に苦痛すら与えず、両断してしまうほどに鋭利である。








H O A L O H A
ホア・ロハ

Chapter.2

身体が、神経が、記憶が、意識がほどけ、拡散していくのが判る。
オレと、オレ以外とを分ける境界が曖昧になっていくのが判る。
この「空間」をさ迷い始めてから、どれほどの時間が経ったのだろう。
悠久の時が流れたようにも、一瞬であるようにも思える。

自分が何者かも忘れようかという頃、僅かに残った感覚が、
眩く、清廉で、暖かく、神々しい「光」を感じ取った。
コレが天国ってヤツか…?
そんなことを漠然と考えていると、その「光」がオレを包み込んだ。
その「光」…「偉大なる光」がオレに語り掛ける。

そしてオレ…いや、私は、この世界…ジャパ・ヌイ島へと転生した。
新たなる身体と、新たなる使命とを与えられて。




解説兼言い訳。

いやー、例によって、ようやっとアップです。
何か最早 芸風?(違)

このホア・ロハは、前回のオフ会用に製作したニクルのひとつだったりします。
かれこれ一年以上、アップもせずに放置していたことになりますね!熟成し過ぎです!
しかも、オフ会から持って帰ってきたまま
梱包すら解かずに永らく放っておいたので、パーツが歪み放題です…!(笑)
腕のコパカソードとか、弓なりに反ってますね…^^;

「FSSに登場するモーターヘッド(MH)の如く、スラリとしたニクルが作りたい」
「人型ではない何か(非トーア)を作りたい」というのが、製作動機であります。
で、どうせなら、ライフワークかつ十八番?でもある
ジャパ・ヌイストーリーに登場するキャラを作ろう…となりまして、こんなんでけました。
ジャパ・ヌイ用アイデアストックの中から、適当にでっち上げた感じですね。

実際のビルドに関してですが、神々しさもテーマのひとつに据えていました。
その結果、九尾の狐→PS2ゲームのANUBIS→お稲荷さん…という、
よく判らない連想ゲームをしながら、行き当たりばったりに製作しました。
2本の尻尾に九尾の狐要素が、全体のシルエットにANUBIS要素が、
そして肩のチューブにお稲荷さん要素が入っています(笑)。

また、過剰なアクションをせずに、普通に立っている方が
神々しかったりもするので、最初から可動性は捨てています。
というか、「動かすこと」を意識して組んでしまうと、
関節配置を念頭に置かなくてはならず、
結局、いつも通りのプロポーションバランスに落ち着いてしまいがちなんですよね。
自分にとって心地の良い、やりやすいビルド法(俺フォーマット)に流れてしまうと言いますか。
なのでそれを、意図的に避けたところもあります。
取り敢えず、S字立ちがキマるコトだけに注力〜です。

非トーアビルドということで、頭部には シュっとしていてスマート、
そして動物っぽさもあるヴァキヘッドをチョイス。
Shi-Shi的には、神々しいイメージもありますし。
以前、Blogのネタにもしましたが、
コレも、上の穴を「目」に見立てています。

実は角&牙の配置が、結構 気に入っています。
単純なパーツチョイス、単純な接続法ながら、イメージ通りに纏まってくれたのでー。
手の込んだ方法や奇抜な方法で、かっくいい形状が作れたときも嬉しいですが、
適当に組んだのに、かっちょよくなったときも嬉しかったりしますよね(笑)。

脚部はブレードを使って、獣脚っぽい感じを狙っています。
これもANUBISや、モーターヘッド エレシス(カカトがない)の脚部のイメージです。
ただ、それだけだと自立させることができないので、
かねてからやってみたかった要素(超ハイヒール)と組み合わせてみました。

ロッド状のピンヒールです。
軸とブッシュなどで作られた棒状の構造物が大好きなんですよね〜。
なので、お尻の、6本の排気管もチャームポイントです。

ブレードを使った獣脚…というのの最初から決定していたので、
頭、胴、脚は割とすんなりとカタチになったのですが、
腕部の構成にはちょっと悩んだりしました。
個人的な思い入れも強く、ジャパ・ヌイ的にもキーパーツっぽい
コパカソードをどう組み込むか、って部分です。
コレ、絶対に外せない!ぐらいのパーツだったんですね、今回。

結果的には、シルバーのブレードとイイ感じにシナジーしてくれたかなーと思います。
ヒザのシルバーブレードとの釣り合いも取れましたし、
頭の角、背ビレ(?)とのマッチングもイイですしーと自賛(笑)。



設定的な部分にも、軽く触れておきたいと思います。
こやつは、来るべき決戦に参戦するキャラクターであります。
決戦に向けて、設定もインフレしてきました(笑)。

まずネーミングですが、コレは、適当に検索などで調べていただきたいです(投げっぱなし…!w)。
今回は、ジャパ・ヌイ的響きがあって、かつ意味のある名前にしたかったんですよね。

本文では もったいぶった書き方をしていますが、
追々、細かい部分は明かしていくつもりです。
取り敢えず、「別世界」からの生まれ変わりで、
割と神様寄り(笑)なキャラって感じでございますですよ。

カルア・マガイ&カルア・ミルクなんて材質が新登場しましたが、
私たちの脳内設定的には、以前から存在していたものです。
名称の元ネタは、もちろん、カクテルの名前です(笑)。
ミルヒクラスはもちろん、エヴァラクラスよりも上位の鉱物で、
この世のモノとは一線を画す性質をもっています。
通常、人々の目に触れるコトはない希少さで、
特にカルア・ミルクは尋常ではないモノという位置付けです。
最早、地上の物質ではないと言いますかー。

おまけとして、各部位の名称を書いときます。自己満足!
・頭部の角:ネロ・インペルロ(ロイヒテン・クローネ)
・ヒジとヒザの銀の刃:ザン・ザムザ(シュタール・シュヴェアート)
・胸と肩の銀パーツ:バル・ムンド(ゼーゲン・シルト)
・尻尾:デオ・ティンガ(ガーベル・シュヴァンツ)
・つま先:ギリ・ブレッギ(シュピッツ・ゼーゲ)
・腕の白い刃:リヒ・ネ・ヌイ(ヒュムネ・ウニヴェルズム)
カッコ内は、非ジャパ・ヌイ世界での呼び名…みたいな感じです。
変わった語感で異世界感をアッピールする狙いですよ!よ!

ネームプレートと。

オフ会での展示を前提としてたんで、頑張って こさえてみましたよ。

…という訳で、ホア・ロハでした。
スタートはテキトーなものでしたが、
いざ組み上がってみると、かなりのお気に入りになっていましたね。
そして、製作から一年以上も経った今、
改めて眺めてみると、いやあ、より お気に入りになってました(笑)。
ビルド的な部分はもちろんですが、細かい設定を詰めていくうちに、
キャラ的な部分への思い入れも、何時の間にか増幅されとりました〜。

しかし、縦長なプロポーションなので、写真に収めるのが難しいですねえ(笑)。
白いから色が飛ぶし…。
2008/07/17up


--Back to BIONICLE top--