MICROMAN Alphonse





青と白で彩られたLEDスーツを着用。
これといって特別な調整などはされていない、極一般的なものである。



アンゴルモア戦史に名を残す偉大なるミクロマン“マスターアーサー”と同型のヘッドギアを装着。
高性能なFCSと優秀な通信性能が特徴。



かつてアーサーが装備していた特殊兵装エクスキャリバー。
それを強化発展させて開発されたのがこのアヴァロン(通称)である。
試作品ゆえの武骨な姿が印象的だ。



アヴァロンを構える。
大型で重量がかさむため、使いこなすのは難しい。



アヴァロンファイヤー!
必殺技ともいえる“超磁力LEDブラスター”を放つ。
大変強力だが、その衝撃は自らの肉体にまでダメージを及ぼす。
未熟なアルフォンスには命がけの大技といえる。そのため多用は禁物だ。



このように、アヴァロンは手で構えることも可能だ。
通常時に比べ命中精度が向上する。



まだまだ半人前の彼だが、その潜在能力は計り知れない。
これからの成長に期待がかかる戦士の一人だ。



レッドジウムイグニッション!
地球の平和のために、戦え、ミクロマン。



「彼の名は?」
地球方面軍総司令官シャクネツは一人の年若い、真面目そうな候補生を指して云った。
彼の補佐官が答える。
「確か、アルフォンスという者だったかと」
「アルフォンス、か…」

ここはミクロアース29…ネオミクロアース。
その軍学校卒業式会場である。
彼…シャクネツと彼の補佐官は、地球に配属される新兵の視察の為にここへと訪れていた。
宇宙規模で展開されるミクロマンとアクロイヤーとの戦闘において、最も激戦区とされるのが我らの星…地球である。
その為、地球に派遣される新兵は皆、軍学校での成績優秀者などのエリートばかりであった。

暫し思案に耽るような仕草をしたのち、シャクネツは再び問うた。
「彼は…アルフォンスは何処へ?」
補佐官は慌てて資料に目を通し、そしてまた答える。
「惑星LGG-f10、辺境銀河の比較的安全だと云われている地域です。彼の力量に見合った配属先と云えるでしょう」
「そうか…」
そう云って、シャクネツは顎に手を当て、黙り込んだ。
…相変わらず掴み所のない御方だ。
補佐官は思った。
確かに、その指揮統制能力は素晴らしいし、かつて総統アクロイヤーゼノンと渡り合ったと云われるその力は今でも衰えてはいない。
彼の部下であることは大変な誇りである。
しかし、どうも何を考えているのか判らないと云うか…
そこまで考えた時、シャクネツが彼の方へと向き直った。
心の内を見透かされたような気分になって、思わず姿勢を正す。
ややあって、シャクネツは云った。
「彼を、地球へ」
「いや、しかし」
補佐官は上官の突飛な発言に驚いた。
「しかし、彼は極一般的な成績の、極一般的な訓練生です。ずば抜けた能力があるとも聞いておりませんし…」
補佐官の助言を意に介さずもう一度云う。
「彼を、地球へ」
妥協という言葉を知らぬ、鉄の意志の男を上司にもった補佐官に、これ以上の反論は無理な話であった。
「…了解いたしました。」
どうも納得のいかない様子の部下に上官は笑顔で語り掛ける。
「心配ない。私の勘は当たるんだ」
補佐官は、愛想笑い…苦笑いかも知れない…を返した。
シャクネツ殿は、確かに立派な方ではあるが、やはり掴み所がないというか…
何より、我々中間管理職の立場をまるで判っておられない!
配属先変更の手続きは意外に面倒なものなのに…
ああ、LGG-f10の司令殿にはどうやって申し開きすれば良いのだ!
哀れな補佐官は、頭を抱えた。
そんな部下の苦悩を知る由もない、天真爛漫な司令官は若き候補生…アルフォンスを見つめ呟いた。

「…まるで、あの頃のアーサー教官を見ているようだ…」と。




アルフォンス
Alphonse

ミクロマン地球方面軍遊撃部隊「ジャンヌダルク」に所属する訓練生。
Shi-Shi宅に本拠地を置くジャンヌダルクには、若手を養成するための部署、スクールエリアが存在する。
このスクールエリアとは近年ネオミクロアース政府の要請によって新設された新兵教育機関である。
主にネオミクロアース本星の軍学校卒業者が配属されており、彼もまたその一人である。

彼は正義感、責任感が人一倍強い真っ直ぐな性格の持ち主だが、やや実直過ぎる嫌いがある。
ジャンヌダルクの先輩隊員には「馬鹿がつくほどの真面目」などと評されることも多い。

“アヴァロン”の開発はジャンヌダルクが誇る頭脳、アインシュタインが中心となって行われた。
その設計にはあのアンゴルモア戦争の偉大なる英雄アーサーが使用していたことで知られる“エクスキャリバー”の技術が一部流用されている。
エクスキャリバーに較べるとかなり大型化してしまっていて、汎用性という意味では問題があるものの威力は大幅に向上しており、計算上では、エクスキャリバーの2.3倍の破壊力をもつとされる。
だが、まだ年若いアルフォンスはこれを使いこなせているとはいい難く、アヴァロンの真なるポテンシャルを発揮できていない。

志しは高いが、彼は能力面、精神面においてはまだまだ未熟であるといわざるを得ないだろう。
しかし、彼が内に秘める力は未知数である。
アルフォンス、彼はジャンヌダルクの期待の星だ。


Shi-Shi解説。
何かよくわからない小説風味つきですが、それは一先ず置いといて(苦笑)。
こいつはShi-Shiお気に入りのアルフォンス君です。
発展途上の主人公的ポジションを想定して作っとります。
テーマは見ての通り『青いアーサー』。
使い古されたネタではあるのですが(PSゲーム特典の青アーサーとか)、 やっぱ作ってみたいじゃないですか、人として(笑)。
具体的にはレーザーアーサーヘッドにライダーウォルトボディというお手軽カスタム。
お手軽カスタムですが、Shi-Shi的には思い入れがあったりします。

製作当時(結構昔←例によって)は既に平成ミクロマンの商品展開が終わってたころだったので、 アーサーヘッド入手に苦労したのを憶えています。
ちなみにレーザーアーサーのものではなく、スパイアーサーの頭です(実にどうでもいい情報)。
ふ、レーザーアーサー未だに持ってないサ…(笑)。
名前は『ア』から始まるものにしたかった、ということもあって 当時ハマりにハマっていたパトレイバーからの拝借です。

実はネジを間違えて大変なことになってます(泣)。

胴体を止める長い方のネジを突っ込んでしまって…(笑)。


アルフォンス君が携帯してるこのアヴァロン、 スーパーアーサーの武器を意識して形状を決定しました(実際の作業は現物合わせで切った貼ったしただけですが/笑)。
主に1/144ライジングガンダムのボーガン&シールドでできています。
他には、1/144ジェムズガン(渋い…/笑)の股間パーツ×2個、ウェーブ、コトブキヤのディテールアップパーツなどを使用。
まあ、つまりジャンクパーツからのデッチアップです(笑)。
みんなも飽きたり、壊れてしまったおもちゃを取っておくと役立つ時が来るぞい。
よーく見ると左右非対称なデザイン(とかいうとおこがましいけど)が我ながら気に入っています。
ネーミングはアーサー繋がりで命名しました。
アーサー王がもつ聖剣エクスキャリバーが折れた後、 泉の妖精の力、即ち異世界『アヴァロン』の力でより強力な エクスキャリバーに生まれ変わった、というおとぎばなしに肖ってます。
…スーパーアーサーの専用装備、エクスキャリバーって正式名称でしたっけ?
そうじゃないとしたら、気付かぬ内にどなたかの設定をパクっていることに(笑)。

何かエセ小説の中でのシャクネツ司令の描写が皆の反感買いそうかも(^^;
時が経って、シャクネツも成長したんだよ…的に描こうと思ったのに、 何故かあのような昼行灯みたいな人に。
『オレ世界』でのシャクネツはああだってことでひとつ(願)。

『まるであの頃のアーサー教官を見ているようだ』っていうセリフ、 どちらかっつうと『アーサーに似ちゃったから後付けしてみました』って感じです(笑)。


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