“狂気”
--MADNESS--





赤と青。二人の魔人。




右翼、ザガリ。
性格は冷静沈着にして残虐。
敵をなぶり殺しにすることに無常の喜びを感じる異常人格者である。




正面から。
全身に纏った重装甲により頑強な防御力を誇る。
重量がかさむため機動力は低いが、反面安定性は高い。




両腕に備えられた巨大な鍵爪がザガリの武器である。
二本の爪の中央にはマシンキャノンを装備。
相手の頭部を鷲掴みにし、超至近距離からのマシンキャノン掃射を好む。




後ろから。
フィカルと同系統の生体ブースターを装備。
だが(体重に対する)推力はあまり高くないため、
極低い高度、短い距離を移動する程度にしか使用できない。




頭部。
触覚…いわゆるアンテナを備える。
どんなに遠く離れていても、ザガルとの意思の疎通が可能だ。




狂気と知能を持ち合わせるザガリ。
彼をジャパ・ヌイの徳に繋ぎ止めることは難しい。




左翼、ザガル。
血の気が多く、自らを抑制できないサイコマニアックキラー。




腰と両肩に据え付けられたレーザー砲が彼の主武装である。
超高密度のレーザーにより、対象を“切断”する。




軽量で華奢ゆえの脆弱さは否めないが、
それを補って余りある俊敏性、機動性を誇る。




リアビュー。
折り畳み可能な脚部から凄まじい跳躍力を生み出す。
また、この脚から文字通り“切れる”キックを放つのだ。



ザガリと同様のアンテナを装備する。
これはザガリとの通信に用いる以外に、
周囲数十メートルの索敵にも使用できる。
(正確にはレーダーというよりも、第六感的なものである)




異常過ぎる凶暴性、天性の戦闘能力。
それらを併せ持つザガルは、非常に危険な存在だ。


Z A G A L I & Z A G A R U
ザ ガ リザ ガ ル

破壊と殺戮を繰り返す二人の魔人。それがザガリとザガルである。

青い体躯に硬質な外殻を纏い、巨大な爪を備えるのがザガリだ。
相手に最大限の苦痛を与え、“少しづつ殺す”ことを生き甲斐としている。
彼がただの精神異常者ならばまだいい。
ザガリは冷静に状況を判断する能力に優れた、頭脳派でもあるのだ。
そのため、直ぐ熱くなり暴走しがちなザガルを諌めることも多い。

長身で細身、赤に身体を染めた男、それがザガルである。
ザガリと同じく、殺戮に興奮を覚える異常人格者であるが、
一方彼は頭に血が昇り易く短絡的。
殺しに“質”よりも“量”を求め、“殺り方”の相違でザガリと対立することもしばしば。
だが、最終的にはザガリに言い包められてしまう。
痛覚を失っており、そのため痛みに対する恐怖が欠如している。

彼らは常に二人一組で行動する。
性格は正反対といえる二人だが、それが逆に、恐ろしい相乗効果をもたらしているのだ。

・・・・・・・・・・

二人はもともと、ある集落の村勇者であった。
正義感が強く、彼らは島民(マトラン)の生活を脅かす存在、マクータを倒すべく、日々の鍛錬を怠らなかった。
そして彼らは旅立ったのである。深淵の王を倒すべく。

しかし、彼らは強力なラヒの前に惨敗してしまう。
マクータを倒したい。もっと強くなりたい。
彼らは力を欲した。
自らの無力さを知り、強くなりたいと願う二人に手を差し伸べたのは“白き閃光の黒騎士”
…そう、サヴァスであった。
『強大な力を手に入れたくはないか…マクータを討ち倒せる程の…』
絶望の淵にあった二人にとって、これは余りにも魅力的な、悪魔の囁きであったのだ。
彼らは強い正義感ゆえ、サヴァスの誘惑に屈服。
契約を結んだ二人はその邪悪な力を受け入れ、感染したマスクを装着した。
全身に走る苦痛と引き換えに力を手にした二人だったが、
その身体は大きく歪み、醜悪な姿へと変化した。
既に、村勇者だったころの面影は失われてしまっている(二人はもともと、フィカルと同程度の体格であった)。

当初はその力を活かしラヒ討伐を続けるが、次第にラヒを“殺す”という行為自体に快感を覚え始めてしまう。
手近なラヒを狩り尽くすと遂に彼らはマトランまでもを手にかけてしまう。
凄まじく甘美な感覚。
マクータを倒すべく力を手に入れた彼らは、哀れにもその力に溺れ、越えてはいけない一線を越えてしまったのだ。

彼らを支配するのは力のみであり、今では倒すべき存在、強大なる力をもつマクータを崇拝し、忠誠を誓っている。
自らの出身村を滅ぼした二人は今、より殺し甲斐のある獲物を求めジャパ・ヌイ島を徘徊している。




Shi-Shi解説、というか言い訳というか。

いわゆるイカれてる系悪役を担当するキャラ。
それがこいつらです。

例によって完成は大昔。
丁度ベルゲの一個前ですね。
この二人、特にザガリを、JAPさんの豊潤なパーツ群(笑)で組み上げてみたのがベルゲって感じですかね。

ハカイダーのようなダークヒーローもかっこいいのですが、
こういうサイコキラー系な悪役も好きだったりします。
ひたすらに悪い奴。
敵なりの正義、だとかそんなもんはなく、ただただ悪い奴(笑)。
そんなテーマの元作られたのが彼らです(といっても、設定は後付けだったりするのですが)。

赤と青の、ツーマンセルユニットが作ってみたかったんですね。
いや、色は何色同士でも良かったのですが、白と黒とか、そういった逆の色にしたかったんです。
ギガトランスさんところの、アクロイヤー“ヘルター&スケルター”っていうツーマンセル精神異常悪役が滅茶苦茶かっこよくて、凄いパクりたくて(笑)。
結果、ヘルタースケルターの劣化コピーみたいな連中になってしまいましたが(苦笑)、
かなりこいつらには思い入れがあったりして、今でもお気に入りです。
そんなワケで、こいつらは『ザガリとザガル』とひと括りにしてアップいたしました。別々だとインパクトも弱いし、この人たち…(笑)。

話が前後して申し訳ないのですが、赤と青の二人組にしよう、ってなったとき、
じゃあ一人はマッチョ、一人はノッポにしたいなあ、と思いまして。
で、性格も一人は冷静、一人は阿呆(笑)にしたいなあ、と。
普通マッチョが馬鹿でノッポが冷静かな、と思ったのですが、敢えて逆にしてみました。
ザガルが奇声上げながら喚き散らすんですけど、それを冷静に諌めるのがザガリ。
でも、根本的な部分で二人とも壊れてるんで、何かがズレてる(笑)。
「ザガル、もっと冷静になれ。こうやって殺した方が、愉快だろ?」とか(悪趣味〜w)。

今となっては二体とも、なんか作り方が古臭いですか(笑)。
当時、つまりオレニクル初期って、みんなこんな感じだった気がするんだけどな〜(昔から、凄い人は凄かったけどw)。
何か、今はちょっと息苦しいというか、新作の度に何か新しいテクニック、“売り”がなきゃいけないっていうか。
奇をてらったものしか喜ばれないというか、そんな風潮?があるような。
だから、正直こいつらとか、フィカルとかアップするの躊躇ったんですよね。
今更こんなオーソドックスなもの上げて、誰が見るんだ、って(笑)。
でも、どれが欠けてもジャパ・ヌイストーリーが成立しない!って言い訳をして、アップしてたりします。
まあ、それに結局HPは自慰行為だから、と割り切ってたり。
…あ、勝手な被害妄想、強迫観念ですか、はい(笑)。

うー、脱線。
ザガル(赤)の方の売り?は、やっぱ脚ですか、敢えて言うなら〜。
FSSのモーターヘッドみたいな、スラッとした立ち姿で、
胴体から脚先までが大きなS字を描くようにイメージして作りましたです。
なんとなくエンプレス・オブ・フレーム?
後、人のプロポーションをハズした感じにしたいなー、とか。
ボクの目にはそう見える、ってレベルの話ですが(笑)、
爪先立ち?してる時と普通に立ってる時とで、ちょっと雰囲気変わるかな、とか思っております。
見て判る通り、可動範囲は狭いです(笑)。シルエット重視なんだ、と言い張ってみます。

ザガリ(青)の売り?は、まあ、あまりないです(笑)。
ザガルの方を先に作って、何か並べたいなあ、くらいの気持ちで作ったので〜。
かなりオーソドックスな感じです。
全体的に(ザガルと並べたときのイメージとして)ゴツくしたかったので、カノイ多めにつけて、鎧っぽくしてます。
無理していうなら売りはでっかい足首ですかね。
こういう、胴体は小さいんだけど手足が大きいデザインって、好きだったりするんですよねー。

そんなとこです。
こいつらは自分の思い入ればっかあって、説明しづらいですね(笑)。

しかし、JPEGだと赤が劣化しますねえ(苦笑)。
少しでも綺麗に見せようと努力したんですが、ファイルサイズばかりデカくなって面目ないです(汗)。
最近、自分がDSL回線に変えてしまったので、ファイルサイズとかあまり気にしなくなってきてしまってるんですよねえ。
テレホな人とか、気にしているつもりなんですけど…。

オマケ。ボツ画像。
本当はこれを一番頭に載せようかと思ってたのですが、

ザガルを爪先立ちさせたら思った以上にデカくて、
その影にザガリが入っちゃってよく判りません、むしろなんかザガリが弱そう、
って画像です(笑)。

2004.10.11 加筆修正


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