" 白き閃光の黒騎士 "
--The black knight of a white glint--





一閃。




正面から。
体躯はこのサイズのトーアとしては華奢であるといえる。
黒いボディカラーが敵に恐怖と威圧感を抱かせる。




リアビュー。
背面は至ってシンプルである。
これは己の剣にのみ頼った彼の戦闘スタイルのためであろうか。






サヴァスの主武装である実体なき剣。
名を霊剣 フラン・メネリオスという。
刀身は赤く燃え上がっているように見えるが、霊的な炎であるため熱は発していないらしい。
戦闘時には眩いばかりの光を放つ。

それ故、彼は「白き閃光の黒騎士」と呼ばれるのだ。






左手にはトーアの顔が彫刻された盾を持つ。
その名を霊盾(れいしゅん) ジギス・ムンドという。



只の盾として見た場合も充分に頑強な作りであるジギス・ムンドだが、
霊盾といわれる所以である特殊な能力をも備えている。

その能力とは、現在確認されているジャパ・ヌイ島系のトーアの中で唯一のカノイセレクター機能だ。

ジャパ・ヌイ島に暮らすトーアたちは一種独特な進化を辿ったためか、
元来トーアが備えていたであろうカノイの交換によるパワーアップ等の能力を持たないようである。
この盾はかつてのジャパ・ヌイ系トーアの能力、いわばロストテクノロジーを有するのだ。

しかし、彼の戦闘スタイル…所謂、騎士道精神と呼ばれるものであろうか。
その理念によって、カノイセレクターとしての能力はあまり活用されることはない。
(能力使用にはその場に留まっての精神集中が必要とされるため、戦闘中には多用できない、という理由もあるのだろう。)






特徴的な頭部。
吹き出る炎はフラン・メネリオスの刀身と同等のもの。
これはサヴァスの「奥の手」であり、その形状からソード・ホーンとも呼ばれている。
何らかの理由で霊剣、霊盾の双方を失った時、自らの持てる全体重と瞬発力に任せ打突する。






白き閃光の黒騎士は、戦いのなかで何を思う。









S A V A Z
サ ヴ ァ ス

元々、ジャパ・ヌイ島は独自の進化を遂げた多種多様な機械的生命体…
BIONICLEたちが共存する平和な島であった。
(これはマトランたちが暮らしている地域に限った話であり、禁断の地などはこの限りではない。
また、マトランたちが語り継いできた伝承以前の、「混沌」と呼ばれる時期に関しては一切不明である。)

しかし最近、禁断の地周辺にしか生息していなかったはずの、「ラヒ」と呼ばれる生命体が
各集落の近辺にも出現、村人たちを襲い始めたのだ。

彼らは知る由もないが、この現象が起こり始めたのと同時期、奇妙な事に遥か遠方の地マタ・ヌイでもラヒが出現している。
何らかの関連性があると思われるが、現時点でその詳細を知る者はいない。

当初こそ何の統率性も持たず、只ひたすら破壊の限りを尽くしていたラヒであったが、
時が経つにつれ、段々と何がしかの目的を持ったかのような行動が見られるようになる。

それと呼応するかのように、サヴァスも戦場に姿を現すようになったのだ。
そのためか、彼がラヒたちの統率者なのではないか?という憶測がマトランたちに浸透しつつある。

サヴァスの出自については依然不明のままだが、カノイセレクター能力を持つ盾など、
現在のジャパ・ヌイ島に見られない技術や特徴が各所に散見できる。
これは、彼がジャパ・ヌイ系以外のトーアか、島民たちの知りうる歴史以前、
即ち混沌の時代に由来するトーアである可能性を示唆しているといえるであろう。




Shi-Shi言い訳とか。

今回のテーマはズバリ「邪道」です。
お気づきになられた方も多そうですが、BIONICLEのケースのフタ、
コレも他のテクニックシリーズと同一規格のジョイントを備えてるんですね。
私の知りうる限りでは、このフタを使用した作品はなかったと思うので、
「やったモン勝ち」と言わんばかりに勢いに任せて組み上げてみました(笑)。
ぱっと見、シールドだ!と思えたので、というよりボクの貧弱な想像力ではシールドにしか見えなかったので(苦笑)、こんなカタチに。
盾と剣は切っても切れないなあ、頭には角つけたいぞ…そんな感じで組み上げたらギャンのパチモンみたいになってしまいました(笑)。

案外アッサリ装着できます。

↑こんな感じ。

で、キャラ立てですが、JAPANさんがベビーフェイスを多く製作している都合上、
自然と私は悪役キャラ及びサブキャラを多くつくらなければいけないコトになります(^_^;
まぁ、元々ダークサイドに肩入れしがちな性格なShi-Shiなんで、特にプロブレムないのですが〜。

今回、上記した「フタをシールドに」というアイデア以外にも、
試してみたかったコトを色々投入してみました。
例えばカラーリング。
コレは私が敬愛する(笑)暗黒軍所属(ガイロス帝国軍に在らず!←力説)ゾイド、
デッドボーダーやダークホーンの黒×黄緑というなんとも不気味でかっこいいカラーを再現するというテーマ。
次に、↑で少し触れましたがアタマのツノ。
いやあ、一度やってみたかったんですよね、一本角。
頭にこういう角をつけるのって勝手に無理だと思ってたのですが、ふと方法を思いついたので導入してみました。
頭部、というか顔そのものは素直にかっこいいレーバマスクを装着。安直なヒト。
でもこのマスク、かっこいいんですけどちょっと大振りなんですよね。
身体が細いことも手伝って、ちょっと頭でっかちになってしまいましたな(笑)。
そして最後に脚部です。
太ももが過剰に膨らんだようなデザインって、好きなんですよね。
ベルゲにもそういう感がありますし(太もも?のオワツマスクですね)。


↑横から見るとこんな感じ。


↑曲げてみました。

足首の干渉してる部分を横にずらせばもちっと曲がります。
でもポージングにはなんら関係していません。
可動のための関節形状というより、見栄えのための構造なんですね。

んで、前述した盾といえば剣だろう、ということになるんですが、
いくらなんでもおざなり過ぎましたね、この剣(笑)。
思いつきと勢いだけで組んだので、細部は結構適当なんですよねー。

今回空間を埋めるために、トーアヘッド使い過ぎですね。
具体的には肩の後ろと、右手(剣)。
そのせいで折角の盾の設定(カノイセレクター云々ってやつ)が、弱くなってしまってるんですよ。
「肩にも、腕にもカノイセレクターついてるじゃん」みたいに感じちゃう(笑)。

というのもボク、小さいパーツを組み合わせて物体を形成するのが苦手みたいで。
大きなパーツをボコっ、ボコっと取り付けていく、そういう成り行きモデリングしかできない。
だからつい、大きさが手頃なトーアヘッドを間をもたせるために多用しちゃうんですよねえ(苦笑)。
パーツがトーア中心のものしか持っていないから、というのもあるんですが、
Shi-Shiの技術的なものが根本問題ですな(あとセンス)。精進精進、です。

ネーミングに関してはヘヴィメタバンドの「ブラックサバス」から。
いいじゃないですか。「黒の安息」ですよ。如何にも背徳っていうか不浄っていうか、悪そうで(笑)。
武装名は剣の方がドイツ語で炎を意味するフランメンから。
盾が古高地ドイツ語で勝利と守護を意味するジギスムントからです。
ソレらをそれぞれファンタジーっぽくアレンジしただけです(^^;
今回、異世界、というかジャパ・ヌイ系外のトーアの雰囲気をにおわせるために、
あまりトーアっぽくない感じの名前にしてみました。
頭部のツノが奥の手という設定はFSSのレッドミラージュからのパクりです。
何かFSSパクり多いなあ(笑)。

いやぁ〜、デジカメって難しいですねぇ。
今回もやはりJAPさんに借していただきました(多謝!)。
機体が黒いから、というのもありそうですが、今回の写真は決定的に光量が足りませんでしたね。
これぢゃぁ細部が全然見て取れません〜。
機会があったら取り直したいですね〜(←こんなこと書くと大概やらない/笑)。

2004.04.11 加筆修正
2004.10.11 加筆修正



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