AE.1/4013/C2A1
LIVEMORE / DELASERNA





本機は宇宙世紀0080年代後半、「単機による強襲/撹乱」というコンセプトの元、
アナハイムエレクトロニクス(以下AE)社によって製造されたMSの一つである。





腰部に配されたスラスターバインダー、バックパックから伸びるテールスタビレーター、
そして、二基の巨大なバーニアが目を惹くバックショット。


大出力バーニアとテールスタビレーターの併用により、
高度な三次元機動が可能となる。





ジオン系MSの流れを汲んだ頭部構造をもつ。
これは修理や保守の容易さ、システム的な完成度、信頼性の高さから採用されたものである。





人道的見地から、コクピット周辺の装甲はかなり厚めに設計されている。





オプション兵装として、高出力ビームライフルが用意されている。
(というより、特にこれといった固定武装を持たない本機はこのライフルとセットで運用されることが前提となっている)


高出力故に発熱量も凄まじく、砲身の歪みなどを引き起こす為 連射には適さない構造であるが、
その問題に対する打開策として縦に二門、砲身が設けられている。
第一砲身の冷却中は第二砲身で射撃、第二砲身の冷却中は第一砲身で…といった具合に発砲することで、
連射とまではいわないまでも、射撃間隔の短縮に成功している。


精密射撃用スコープやオフセット配置された大型ディスクレドーム、
それ以外にも多種多様なセンサーが複合的に据え付けられていおり、独特のシルエットを有する。





かなり大型の兵装である為、運搬に関する問題など、運用上の課題も多い。
(尤も、0080年代に製造されたMSの武装は全体的に大型化の傾向を示しており、本機だけの問題ではないのだが)


ビームライフル砲身下部に二門、実体弾式マシンガンが水平配置されている。
口径も大きく威力も高いが、装弾数が少なく、
強襲任務における破壊活動や牽制など、補助的に使用される。


少しでも取り回しを良くする目的で、ストックは伸縮式になっている。





この機体全高よりも長大なビームライフルが、本機の唯一にして最大の武器となっている。





ジオン系MSの影響を色濃く受けたと思しきシールドを装備する。
耐ビームコーティング処理が施されており、数回のビーム直撃に耐えうるとされる。





右肩にはインコムディスチャージャーを装備。
三基のインコムを同時射出できるが、牽制、撹乱用として開発されている為 威力は微々たるものである。





両肩のシールドはフレキシブルに可動する、一種の作動肢であるといえる。





これは整備中に撮影されたと思われる画像である。
この資料からも、本機が頑強な機体構造であることが覗える。
元来 大気圏外での運用を前提に開発されているが、
(無論、それ相応の防塵処理やOS書き換えなどが必要とされるものの)
重力下でも活動に支障のない内部骨格強度、汎用性を備えている。
また、初期仕様の試作機(AE.1/4013/A)はこの画像の状態に準じるものであったといわれている。





機体各所に配された特徴的なチューブは駆動に必須なものではなく、
冷却の為に用意された補助的な設備である。





(想定されてはいないが)バックパックやシールド、
スラスターバインダーなどを排除した状態でも稼動可能である。
AE開発陣のシステマチックな思想を窺い知ることができ、非常に興味深い。








AE.1/4013/C2A1
LIVEMORE / DELASERNA
リバモア / デラセルナ

宇宙世紀0080年代後半、「単機による強襲/撹乱」というコンセプトの元、
アナハイムエレクトロニクス(以下AE)社によって製造された宇宙用MS…それが本機である。

長距離からの狙撃による破壊、撹乱、
機動力を活かした強襲、撹乱を主任務として開発されており、
基本的には大推力を活かした一撃離脱戦用の機体であるのだが、
その完成度は高く、汎用MSとしても高い水準にある為そうした運用も可能と結論付けられている。

その高性能を支えているのが各部に配された大出力バーニアで、
これにより爆発的な加速を可能とし、
(四肢を含む)AMBAC作動肢を併用することで急激な旋回などの機動が可能である。

腰部に配されたスラスターバインダーのコンセプトは
「ガンダム開発計画(0083年、連邦とAE社によって実施された次世代MS開発計画の総称。
0099年になってその存在が初めて明かされた)」における
試作3号機(GP-03S)に類似しており、その点も興味深い。
本機がGPシリーズと同じリバモア工場で建造されたことなども、
それらとの技術的繋がりを推測させる要因になっている。

また、テールスタビレーターやそれによるAMBAC機動など、
非変形MSであるものの、AEにより同時期に建造されたMS群
(Sガンダムなど)とも共通する設計思想が見られる。

当初は「大推力を活かして敵陣中枢まで突入、一点突破を図る」というMA的運用を想定した設計であったが、
地球連邦軍での正式採用を目指した機体であった為、
運用方法が連邦的ではないとされこの案は棄却された。
(連邦軍はMSのみによる編成目指しており、MA的概念は一般的ではなかった)

AE社内での認識コードは「AE.1/4013/C2A1」。
フォン・ブラウン支社リバモア工場にて建造されたことに因み、
開発関係者などからは「リバモア(LIVEMORE)」と呼ばれていた。

まず始めにバックパックや一部装甲などを省いた試作機(AE.1/4013/A)が三機製造され、
その内の二機が強襲用装備へと改装された(AE.1/4013/B)。
「AE.1/4013/B」の段階で外見自体は現在の形とさして変わらなくなっている。
また、一機は各種試験の為に残され、そのまま改装されることはなかった。

その後各種運用実験(実戦での評価試験も含まれたとされる)の為に8機が増産され、
実戦仕様の機体は(諸説あるが)合計10機製造されたといわれている。

本機はこれといった固定武装を待たず(インコムを標準装備しているが、本機のそれは武装と呼える代物ではない)、
オプション兵装がなければ兵器として運用できなくなってしまっているが、
本来はリアアーマーにAEブラッシュ社製の専用ビームサーベルが二本マウントされる予定であった。
新型サーベルの開発が難航した為、当面の処置として重量バランス調整用にダミーが取り付けられたが、
サーベルの完成は遅れに遅れ、最後までダミーのままだった。

結局、本機が連邦に正式採用されることはなく、様々な思惑入り乱れる談合、
政治的暗躍の末、アクシズ(ネオジオン)へと全機 譲渡された。
その際に偽装の為か、名称を「デラセルナ(DELASERNA)」に改められている。
一部の機体はグワジン改級戦艦「グワンガン」に配備され、
実戦にも参加したといわれるが真実は定かではない。




言い訳。

オフ会で拝見させていただいた紫陽さんの素晴らしい作品群に触発されて、
私も“リアルメカ”というか“アニメメカ”的なブツをこさえてみました。

普段のジャパ・ヌイトーアとは、意識的に違う組み方をしてみてるのですが、
努力の跡は伝わってますでしょ〜か?

普段だったら“よし”としてしまうような部分、
妥協してしまうような部分なども、
「MSにこのディテールはないよなあ」なんて言いながら頑張ってみました。

コイツをこさえてみて思ったのですが、
自分の作り慣れているやり方、
いわゆる“俺フォーマット”から外れてビルドするというのは
もの凄く大変で、尚且つ有意義でやり甲斐もあるなあと感じました。
…いや、凄い疲れ果てたんですけど…w

たまに違ったジャンルに挑戦してみたりするのは、
大袈裟ですけど、ニクルだけに限らず、何事においても良いことのように思います。
うん、何つーか、人生を豊かにしますよきっとw

今回珍しく、完成にいたるまでの画像なんかを撮影してたんで、
Blogのほうにあげてみました
併せて読んでみたりしちゃったりしてくださると、幸いです。


…で、一応“ジオン系のモビルスーツ”というテーマで作ってはみましたが、
結局自分の趣味が反映されてしまって、
MSに見えるか、というと正直微妙なモノになってしまいました^^;
顔とかどちらかというとアーマードコアっぽいやうな…w

“モビルスーツ”として作ったのでソレっぽい設定なんかもつけてみてますが、
設定好きの本領発揮といいますか、
むしろ設定書いてるほうが楽しくなってしまって、ちょっとやり過ぎましたw
適当に読み飛ばしてください…^^;


…しかしコイツ、何気なく自分史上最大の大きさカモ?w



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