BS/BN-002a3 BIO SUIT BN-2
バイオスーツ BN-2





撃ち落とす者。





この「BS/BN-002a3 バイオスーツ BN-2」は、
傑作ロボット兵器「バイオスーツ BN-1」の発展型のひとつとして開発された。
設計、開発はBN-1同様、フードマンハンスとそのワークスチームによって行われている。





開発母体となったBN-1とは印象を異にする外観が目を惹く。
BN-1が汎用性に重きを置いていたのに対し、
本機は高速で飛来するアクロイヤーの迎撃などのインターセプター的運用を想定し、
機動性、運動性を重視した設計になっている。

徹底的な軽量化の結果 装甲らしい装甲は殆ど排除されており、
機体特性もまた、非常にピーキーなものになっている。
そのため本機の運用は、超AIユニットによる無人制御が基本となっている。





バックショット。
背部には、兵装用ラッチが一つ用意されている。



機体メインフレームは極限まで小型軽量化されており
ボディシェル内部にスペースが確保できなかったことから、
メインジェネレーターは背部に露出する形で配置されている。





頭部アップ。
BN-1で採用されていた頭部ユニットに比べ、シンプルな外観となっている。
これは軽量化のため、センサー類を必要最低限まで削ぎ落とした結果である。
ただ、メインカメラである光子波ノクトアイ自体は大型化されており、
その点においては、BN-1を上回る性能を誇っている。





BN-1型バイオスーツとの大きな差異のひとつに、
高性能マニピュレーターが標準装備されたことが挙げられる。
戦闘機械としてだけではなく、人型ロボットとしての
汎用性アップを求める用兵側からの声を取り入れた結果である。
彼らは折角の大型ロボットを、非戦闘時に「遊ばせておく」のを嫌ったのだ。

つまり、マニピュレーターを採用することで
手持ち型の汎用武装が運用できるようになるのは勿論、
平時には作業用機械として、ゾーン建設などに従事させることが可能となるのである。
(BN-1にも、マニピュレーターが含まれる兵装は存在したものの一般的なものとは言い難く、あまり普及していないというのが現実だった)





自律型超AIユニット「ミクロムM910/rev.a」。
高機動、高運動に対応した、BN-2専用のAIユニットである。
本機は無人での運用を前提に設計されているため、
ミクロム・ユニットも胸部フレーム及び装甲と一体化されている。



無人での運用が前提ではあるものの、ミクロム・ユニットは取り外すことができる。
これはメンテナンス性を考慮してのことである。
また、このショットからはユニット自体がフレーム及び装甲を兼ねていることがよく判る。




high manuva intercept equipment

高機動迎撃兵装。
両前腕部は武装を備えたものに交換され、背部にはユニットが追加装備されている。

本機もLEGOシステム(Linkage and Enhanced General Organizer-system)を採用しており、BN-1譲りの高い拡張性を誇る。
ただ、アクロイヤー迎撃を主眼に開発された本機は当兵装を装備しての運用を前提とされており、
現時点においては当兵装しか実用化されていない。

この兵装はBN-1における高機動兵装にあたるスタンダードなもので、
戦術的ニッチもまた、高機動兵装の発展系に相当している。





全身に配されたクリアオレンジのパーツは多目的センサーである。





背部には高効率生体ブースターとテールスタビレーターから構成される、
コンパクトに纏められた機動ユニットを配する。
開発に際しては、地球方面軍に所属する天才科学者、
アインシュタインの手によるBN-1GP(BN-1改)の背部ユニットが参考にされており、
スタビレーターに関しては、全く同型のものが流用されている。



スラスター及びスタビレーターはフレキシブルに可動する。

この新型スラスターは見掛けに因らず高い推力を誇り、
スタビレーター、そして軽量な機体と相俟って高い機動性、運動性を実現している。




PBGS-B200 plasma blade gun system

右前腕部にはBN-1型同様の複合兵装ユニット、
「プラズマ・ブレード・ガン・システム」を備える。

本機は高速で飛翔するアクロイヤーに、それを上回る速度で接近、肉薄。
超高振動ブレードで以って、一刀のもとに斬り伏せるという戦法を得意とする。




SSC/AAcr-38a anti acroyear twin cannon

左前腕部には「対アクロイヤー 二連装キャノン」が据えられている。
信頼性も高く連射性に優れているため、アクロイヤー迎撃に適した武装であると言える。








BS/BN-002a3 BIO SUIT BN-2
バイオスーツ BN-2

アーサーを始めとするミクロ戦士達の活躍によって
アンゴルモア、そして四大総統が倒された今も、
ミクロマンとアクロイヤーとの戦いに終止符が打たれた訳ではない。
確かに、絶対的支配者を失ったアクロイヤーの統率は失われており、
かつてのような大規模戦闘は鳴りを潜めているものの、
依然、アクロイヤー残党との散発的な戦闘は続いているのだ。
戦局はゲリラ掃討戦、対テロ戦的性格を強めており、
それに伴って民間人への被害が増加するなど、状況はむしろ悪化しているとさえ言えた。

奇襲戦術をメインとしたアクロイヤー残党の攻撃の中でも、
重要拠点を狙っての、死をも恐れぬ特攻的強襲への対処は非常に困難であった。
彼らは大気圏外から高速で飛来し一瞬の内に拠点を破壊、
その後は、少しでも多くのミクロマンを道連れにせんと命の限り暴れ続けるのである。
現場の兵やミクロアース上層部はその戦法に恐怖し、
同時に、アクロイヤーの迎撃に対応した兵器の必要性を痛感していた。

そういった状況を受けて開発されたのが、
高機動、高運動を主軸に据えた新型バイオスーツ、
「BS/BN-002a3 バイオスーツ BN-2」である。
設計、開発はBN-1同様、フードマン ハンスとそのワークスチームが担当した。

BN-1型バイオスーツの優秀さに目を付けた上層部によって
これを開発母体とすることが決定されており、
設計に際しては地球方面軍所属の遊撃部隊「ジャンヌダルク」にて
運用されている現地改修機、「BN-1改(BN-1GP)」も大いに参考にされている。

防空識別圏内に侵入したアクロイヤーを要撃、撃破するには
高い運動性、機動性、そして攻撃力が求められる。

そういった要求をクリアするため、BN-1系列における高機動兵装のコンセプトを
より推し進めた専用兵装、「高機動迎撃兵装」が用意されることとなった。
武装は右腕部のプラズマ・ブレード・ガン・システムと
左腕部に据えられた対アクロイヤー 二連装キャノンのみであるが、
どちらも信頼性が高く また威力も申し分ない、BN-1譲りの優秀なものである。
本機は この専用兵装との連携運用を前提とした設計になっており、
現時点では、これ以外の兵装は開発されていない。

専用兵装の開発に加えて、本体のフレームを極限まで軽量化し、
装甲も必要最低限にまで削ぎ落とすことで優れた機動性、運動性を実現している。

完成したプロトタイプは凄まじい瞬発力や回頭性能を示したが、
一方で、対アクロイヤー用としては薄過ぎる装甲や
機動性(長距離航続性、継戦能力といった意味での)など問題点も多々あり、
いささかピーキーな機体となってしまっていた。

また、軽量化を推し進めた結果、
パイロットの乗り込みスペースの確保も困難になってしまった。
より厳密に言うと、有人での運用自体は仕様上不可能ではないものの
パイロットを守る最低限の装甲すら設置できない…というようなギリギリの状態であり、
安全性に問題があるとされ、結果的には無人機として完成した。
任務の性質上、無人機であっても問題はなかった(むしろ望ましかった)ため、
その点が問題視されることはなかったようだ。

各種テストをクリアした本機は
新世代(LEGOシステム/テクニック及びOTB採用型)バイオスーツの第二号、
「BS/BN-002a BIO SUIT BN-2」として正式採用されることとなった。
(後にBS/BN-002a3へと改良されている。本項で扱っているのはこのa3タイプである)

局地戦用の特殊な機体であるため
生産数は多くはなく(BN-1の生産ラインのうち約15%を転換して生産している)、
ネオミクロアースの各拠点や激戦区である
地球の重要拠点(富士山麓に位置する地球本部など)へと、優先的に配備されている。

バイオスーツBN-2の実用化によって、
拠点攻撃を行うアクロイヤーに対する迎撃率は飛躍的に高まった。
現状、BN-2によって固められた防空圏を侵せる存在は皆無である、とさえ言える。

だが、アクロイヤー残党もまた、新たな一手を講じてくるであろう。
外宇宙、或いは時空の彼方から飛来する新勢力との戦闘も増えつつある。
ミクロマンとアクロイヤーの戦いは、これからも続くのだ。




解説兼言い訳。

いやあ…何ともはや…。
2009年夏のニク魂に向けて、そのニク魂での「あるネタ」の為にニクっていたんですけどね〜。
気付いたら何故か、バイオスーツの後継機として結実していました…!(笑)

そのネタとしてはイマイチなデキだったんですが、
途中まで組んだのバラすってのも勿体ないし、コレはコレとして見れば結構かっくいーし、
どこかBN-1の面影あるし…ってんで、勢いだけでカタチにしてみました。
設定上はBN-1改→BN-2なんですが、実際は こちらの製作後、BN-1改を作っています。

さて、実際の製作についてですが、↑のネタとして作っていた段階で
腕と胸、背中以外の殆どはデキていたので、
足りない部分を取って付けたりデッチ上げたりって感じでしたね。
今回に限らず、基本的には行き当たりばったりにしかニクらないんですよね…(笑)。
なので、脳内シミュレーションできる方は凄いなあ、と思います。
上腕(ボロック足の部分)は他のニクル用に作っていたものを、
武装状態の前腕はホア・ロハからモギってきてます(笑)。
頭部も、2008年度オフ会用にこさえた鴉(ヴァローナ)に使おうと試作していたモノを流用しました。

今回、意識的に、1/4円リフトアームを多用してみてます。
このパーツ、上手く活用できたら、かなーり美しいパーツだと思うんですよね〜。
フレーム感を演出すると同時に、ラインを形成できますし。
うーん、活用したいですな〜ッ!

あとやはり、肩のホイールはチャームポイントかもですね。
そのまんま、ボコ!っと置いてみたかったんですよ。マクス・モクスリスペクト!
いやあしかし、ホイールもイイですよね〜、ドラム状のパーツってテンション上がりますよね〜!(笑)
この肩にホイールや1/4円リフトアーム多用諸々、BN-2の構成は、件のネタの本番でも
しれっとリサイクルすると思うので、生暖かい目で見てやってください(笑)。

毎回書いてるような気もしますし、Shi-Shi的お約束のようなものなんですが、
カラダのラインのS字っぷりも意識して組んでいます。
細身のヤツは、どうにも衝動が抑えられませんねー、S字にしたいっていう衝動が(笑)。
BN-1が割りとドッシリと構えたヤツなので、
プロポーション含め、結果的にはイイ対比になったかな、と思います。

ストンとした、色気のない脚…ダム分のない脚(笑)…は最近の自分内流行ですね。
色気のない色気と言いますか…(?)。
脚のスカスカ具合なんかは、自分的にはグっ!ときてまするゼ。

そうそう、腕部は敢えて大きめ、長めにしています。
ヒーローロボットになり過ぎて欲しくなかったのと、ピーキーな感じを演出したかったからですね。
いやあ…微妙にままならない感じってミクロマンの特徴でもあり、
魅力でもあると思うんですよね〜、受け売りな上に変な話ではあるんですが(笑)。

背中の感じなんかも結構 気に入ってます。
大好きな排気管(笑)があの位置に、あの角度で付いてくれたのも良かったですね〜!
出っ張った初代トーア足とその下にあるボロック足、
そして排気管とチューブ…っていう流れは、我ながらイイなあ、と。
まあ、完全に行き当たりばったりで、偶然の産物なんですけど!NOT計算!
全部計算通りでした、とか言えたらかっこいいんだけどな〜!(笑)

「高機動迎撃兵装」は、本体完成後にデッチ上げました。
本体のシルエットが見えてきた段階で、ある程度は考えていたんですがー。
腕は、前述の通り、ホア・ロハの残骸からサルベージしたもので、
それに、BN-1的エッセンスを加えてみました。
あるネタ用として組んでいたときに、シルエット確認の為に
BN-1の両腕を仮設してまして、それが結構理想通りのバランスだったんですよねー。

背中のスラスターは単純な作りの割に、イイ感じになってくれて大満足です。
以前、多脚メカを作ったときに、「ヤシの木の先端」の
汎用性、可能性はハンパじゃねえぞ!って気が付きまして、
それ以来、何かと使いたくなるパーツなんですよねー。
今回はスラスターにしてみましたが、コレは個人的にヒットですね!
何となく、システム系の方の間ではメジャーな技法のような気もしますね。先人の知恵と言いますか。

BN-1では敢えて 擬人化率の低い頭部を採用していたのですが、
BN-2では、より親しみ易いモノにしてみました。
この頭部、↑でも書いた通り鴉のボツネタから拾ってきたアイデアなんですけど、
ありがちな構造ながら汎用性が高いので、何かと潰しが利きそうです。

本体であるところの(違)設定にもタッチングしておきましょー。

…えーっと、設定はオール後付けで、このニクルを肯定する為だけに、色々とウソを吐いてるって感じです(笑)。
簡潔に纏める能力がないので延々と書き綴っているんですが、
こういう時、語彙の少なさが露呈しますよね〜…(笑)。
それにしても、タカラSF的なるものに、パっと見それっぽい屁理屈をつけるのは楽しいですなあ。

そういえば、私の妄想の中では「生体ブースター」っていう
よく判らない単語が頻出するんですが、ボク自身、イマイチよく判ってません
何か純粋な機械とは違う、文字通り生体的なモノなんでしょうが…
取り敢えず、そういう固有名詞のスラスターなんだな、とでも思っていただけるとありがたいです(笑)。

しかし、武装面やデザインラインなどの部分でBN-1を踏襲するようにはしているんですが、
何せ乗り込み機能をオミットしてしまった…
…というか、元々バイオスーツとして作っていなかったので、ビルド的にも設定的にも、
BN-2単品だとミクロマンとの連動感が薄い代物になっちゃいましたねー^^;遊びがナローだ!(?)

そんな訳でBN-2、そのテキトーな生い立ちの割には
結構 気に入っていたりします(笑)。自己愛!



…ううむ、おっかしいなあ、こんなの作ってる場合じゃないんだけどなあ〜。
こんな調子でニク魂 大丈夫なのかなあ〜…(笑)。

2009年/06月/28日up



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