この「BS/BN-001a バイオスーツ BN-1」は、 「ニューミクロマン」と呼ばれるミクロ戦士たちが開発した BS-1型及びBS-2型バイオスーツの後継機である。 対アクロイヤー第二次戦役などにおいて運用された 従来型のバイオスーツと区別する為、 「バイオスーツBN-1」或いは単に「BN-1」と呼称されることが多い。 本機のプロトタイプは、兵器開発の権威として知られるフードマン ハンスと そのワークスチームによって作り上げられた。 試作機をブラッシュアップ(ある時はデチューン)し調整、 完成度を高め量産されたのが本機である。 バイオスーツの名を冠してはいるが、 様々な中〜大型ロボット兵器からのフィードバックも多く、 結果的に、名称とコンセプト以外は全くの別物となっている。 本機の大きな特徴として、 「BIONICLE」と呼ばれるオーバーテクノロジーの採用が挙げられる。 とある遺跡から発掘された、機械生命体と思しき残骸… それらから得られた一連の超技術は「OTB(Over Technology of BIONICLE)」と呼称され、 ミクロマン陣営の兵器開発に役立てられている。 未解析の部分が多く、多分にブラックボックス的要素を含む技術ではあるが、 高い互換性を備えたパーツ群とそれらによって形作られる超兵器の性能は想像を絶する。 無論、量産機である本機の建造に用いられているパーツは オリジナルBIONICLEから複製されたレプリカであるが、 オーバーテクノロジー由来の力を秘めていることに変わりはない。 OTBの導入と並んで、「LEGOシステム」の採用も特筆すべき点であろう。 LEGOシステム…「Linkage and Enhanced General Organizer-system」とは、 規格化され、様々な機能が内蔵されたブロック状パーツ群を 組み合わせることによって構造物を作り上げる、システマチックな規格の総称である。 LEGOシステムには、パーツ交換などのメンテナンスが容易、 細かく分解できるので輸送性が高いなどの利点がある。 また、高い拡張性をもつ為、イマジネーション次第で多用な構造物を生み出すことができる。 これはつまり、LEGOシステムの採用イコール、兵器運用上での限界を突破し得る… ひとつのブレイクスルーとなり得る可能性をもつ、ということを意味する。 LEGOシステムの採用により高い拡張性を獲得した本機は、 戦況に応じて、各種兵装を即座に換装することが可能となっている。 現在までに数種類の純正オプションが開発されているが、 現場レベルでの改修仕様やエースパイロット用の特別改造機なども 続々と生み出されており、そのバリエーションは数え切れない。 OTBとLEGOシステム。 これらには思想的に似通った部分が多く、実際、親和性も非常に高い。 GLFT(グルフト。ミクロマンの研究機関である)の調査によると、 どうやら彼ら…BIONICLEとは互換性に富んだボディを駆使して戦う種族だったらしく、 LEGOシステムとは基本的概念などに共通する部分があったようだ。 (と、いうより この両技術は、共通の祖から分化したものだとする説すらある) その為、本機へのOTBとLEGOシステム、2つの先進技術の採用は、滞りなく実現された。 とはいえやはり、それらが破綻なく、高いレベルで融合しているのは、 ハンスの天才的才能に拠るところが大きいだろう。 自律型超AIユニット「ミクロムM700+/rev.b」を搭載した無人機タイプ、 通称BN-1APも地球を始めとした、激戦区を中心に配備されている。 BN-1APの実用化にはロボットマンやミクロナイトなど、 自律型ロボット兵器の開発から得られたノウハウが応用されており、 並みの有人仕様機を上回る活躍を見せることも、ままある。 BN-1APは高度な自律性を備えるが、自我や感情といったものは通常オミットされている。 ただ、隊長機やいわゆる「エース級」のBN-1APには ある程度の人格が付与されている場合もあり、 「彼ら」には自らの武装やボディの強化改造、 パーソナルカラーへの再塗装などが認められていた。 ミクロマン地球方面軍遊撃部隊ジャンヌダルクにも、 実戦データ収集を兼ねて1機が配備されている。 ジャンヌダルクにおいてはアルフォンスによって運用されることが多く、 実質的に、彼専用機となっているようだ。 |